むくみというのは、わりと頻繁に起きるトラブルなのですが、その原因は様々です。
同じ姿勢を続けているがために発生してしまうとか、代謝が悪くなってしまっていて体の老廃物を押し流す力が弱まっているとか、他にも体が冷えや血行不良や運動不足などなど、その原因というのは数多くあります。
むくみ自体には痛みがあったりするわけでもありませんし、少しむくんだところで体に致命的な障害が発生したりということはありませんから軽視しがちです。
ですが、それでも早めに解消しておくにこしたことはありません。
特別な対処法をしなくとも日常生活の中でいくつか気を付けていればむくみ解消は難しくはないのです。
むくみの三大原因と呼ばれるのは「体の冷え」「筋力不足」「水分の摂り過ぎ」です。
順番に見ていくと、まず「体の冷え」というのは言い換えれば体の代謝が落ち込んでいる状態です。
人間の体は適温というものがあって、36℃~37℃の間ぐらいが理想の体温であり、その状態で一番のパフォーマンスを発揮します。
体が冷えると血液の流れが悪くなり、新陳代謝や水分代謝なども悪くなってむくみやすい体質となってしまうのです。
これを改善するには、体外・体内の両方から保温する必要があります。
冷たい飲み物よりも温かい飲み物、食べ物もショウガやネギ、根菜類などの体を温める食材を意識して摂ったり、エアコンなどで室温を下げすぎたりしないことが大事です。
次に「筋力不足」ですが、昨今では運動不足で筋力が衰えている人も多くなっています。
筋肉というのは、単純に骨と一緒に体を支えたり重い物を持ったりするためだけではなく、筋肉の収縮運動によって体の血液を移動させたり、老廃物を流すリンパ管を押すポンプのような役割もあります。
筋肉が弱くなるということは、このポンプの力も弱まるということで、よくふくらはぎの筋肉の重要性が説かれ、ふくらはぎの筋肉が弱いと足がむくみやすいと言われます。
これはこの足先の血液などを押し上げるのがふくらはぎの筋肉だからです。
毎日よく歩くことや重い物を持ち運ぶなどでも筋肉の弱体化を防ぐことが出来ますので、日常生活でも積極的に体を動かしましょう。
最後に「水分の摂り過ぎ」ですが、水分を摂ることは悪いことではありません。
しかし、汗をかかなかったり尿で排出出来なかったりするような方にとっては摂りすぎた水分はむくみの原因となります。
これを改善するのは食事です。
水分を体外に排出するカリウムを意識的に摂り、ビタミンやタンパク質をしっかりと摂取します。
他にも代謝を活性化させるために自律神経を刺激して、排尿や発汗を行うことも大事です。
特別なことをしなくても日常生活でほんの少し気を付けるだけで効果がありますので、日頃からむくみ解消を意識しておくと良いでしょう。